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2012年3月11日日曜日

元・実業団ランナー目線のひとり言

男子のロンドンマラソンオリンピック選考レースが終わりました。  
いろいろな意味で、今回は大注目のレースだったように思います。

福岡国際では公務員ランナーの川内選手が日本人トップ  
東京マラソンでは、実業団から離れプロとして走っている藤原選手が2時間7分台
びわ湖毎日マラソンでは山本選手の大逆転劇

個人的な意見ですが…  

藤原選手、山本選手はほぼ決まり。
後1人を誰にするかで意見が分かれることと思いますが、中本選手が有力かなと思いました。

世界選手権10位の実績とびわ湖での2時間8分台。  
最後に抜かれたものの、マラソンでの安定感、今回も後半大きく失速することなく走り切った評価は大きいと思います。
 
さて、最近話題になっていることの中で、

「実業団選手はどうした」
「実業団選手面目丸つぶれ」

といったことが、大きく取り上げられています。

恵まれた練習環境の実業団ランナーが情けない…という声が大半のようです。  
※今回のびわ湖マラソンの結果を報道するあるテレビ局が、山本選手を一般選手と書いていました。 正しくは、(招待選手ではない)一般参加選手で、実業団ランナーです。
 
元・実業団ランナーとして、ちょっと感じたとを書きたいと思います。

実業団選手のトレーニング環境が恵まれていることはその通りです。  
勤務時間の一部を、練習時間に割り当てることができます。

自分の場合は、14時で退社後に毎日練習ができました。  
また、合宿や遠征費用の心配もありません。
 
そのかわりに、出場したいレースに自由に出ることはできません。
※入社3年目に練習の一環でこっそりレースに出ていたことがばれて、当時のコーチに怒られました…(+_+)
 
(マラソンに専念したいと思っても、)実業団チームに所属しているからには、全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)にピークを持っていく必要があります。
※藤原選手は、自分でマラソンに専念する環境を求めて実業団を離れたのかもしれません。面識がないのでわかりませんが…

1月1日の駅伝に向けて調整しピークを持って行った後に、2月、3月のマラソンに向けてマラソンのための体づくりと調整が必要になります。

実際にやってみた経験から、(ピークを持っていくのは)はなかなか難しい。  
ちなみに、駅伝とマラソンの走りは全く違います。

その点、実業団に所属していない選手のメリットとして、自分が出たいレースに向けてじっくりと調整することができます。

出場するレースを自由にチョイスして、自分に合わせたトレーニング・調整が可能です。
 
実業団選手が恵まれていることは確かですが、「恵まれた実業団ランナーが負けるのは情けない」というとらえ方は、少し違うんじゃないかなと思います。
 
実業団が合わないので、そういう競技スタイルを選ぶこともあるでしょう。
すべて、自分の意志で決めていることだと思います。

また、すべての実業団ランナーがマラソンを最大の目標にしているわけではありません。  
4月からのトラックシーズンに向けた走り込みの一環でマラソンに出ることもあります。
 
…と、少々長く語ってしまいましたが、
 
実際に、川内選手、藤原選手がそれぞれ自分流のスタイルで、これだけの結果を出したことは本当にすごいと思います

ロンドンオリンピックでの、日本選手の活躍を期待したいと思います。

お風呂に入りながら、ふとそんなことを考えていました。  
以前ほど割れなくなった自分の腹筋を見ながら…

自分ももう少し走らないとなー